Fw:放射性廃棄物いっせい消却問題についての仙南地域学習会

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宮城県内にある、原発事故によって出た1キロあたり8000ベクレル以下の放射能汚染廃棄物の処理について、「保管する市町村が地元の圏域ごとに個別に処理する県の新しい方針が7月の市町村長会議で合意」と報じられました。

村井知事は「全ての市町村の合意を取り付けることができたのは大きな一歩」などとコメントしていますが、「全県いっせい焼却」から「圏域ごと」に軌道修正したものの、各自治体にいっせい焼却を押し付ける考えの基本は変わらず、単に振り出しに戻っただけです。

多くの県民、とりわけ焼却炉周辺の住民は知事の方針に反対が多数を占めています。

また、「廃棄物がない自治体に家庭ゴミの受け入れ協力を求める」という提案も仙台市や富谷市の焼却センターや最終処分場に廃 棄物を持ち込ませることを断念させたように破たんしています。

「大きな一歩」ではなく、一歩も前進させることができなかったことが明らかとなりました。

汚染廃棄物を焼却して処理するということは放射能を大気中にばらまき、あらたな被ばくを招き、その焼却灰を埋めれば土壌や水質を汚染させるだけであり、絶対に認めるわけにはいきません。

県内いずれの焼却炉においても、焼却させてはならず、知事の方針の撤回が強く求められています。

この問題で奮闘している放射能汚染廃棄物いっせい焼却を考える仙南の会は5日に県会議員の中嶋廉さんを講師に学習会を開き、問題の深層と今後の問題解決への展望について学び合いました。

中嶋さんの講義の要旨を紹介します。

「まず、放射能とどう向き合うか。

ICRP(国際放射線防護委員会)は被ばくは可能な限り低減するなどの原則を定めている。

それは被ばくによる晩発性障害には閾値(しきいち)がないことによる。

日本では長らく放射性物質が公害原因物質なのにも関わらず、公害法制の適用から外してきた。

ようやく2004年、原子炉等規制法によって1キロあたり100ベクレル以上が放射性廃棄物とし、安全に管理することが原則となった。

しかし、原発事故後、東電の免罪を狙い自治体に責任を転嫁するために放射性物質対処特別措置法がつくられ、1キロあたり8000ベクレル以上は焼却、以下は市町村に処理を押し付ける悪法ができてしまった。

全県いっせい焼却は住民の声を無視し、特措法の方針を将来にわたって強要するものである。

万が一、焼却したらどうなるか。

放射能は燃やしてもなくならない、減ることもない。

風評被害の被害は補償されない。管理型処分場へ焼却灰を処分すれば、放流水に放射能が漏えいし、土壌汚染を招く。

県は焼却は安全という環境省の説明をうのみにしている。

焼却場のバグフィルターで99.9%除去できるというが、多くの研究者が漏れ出すと答えており、測定の方法に大きな疑問がある。

試験焼却も排ガス測定は月1回、空間放射線量測定は週1回だけというありさまだ。

焼却以外のすきこみや堆肥化の提案がされているが、放射能の拡散、風評被害を招く恐れがある。

この間の市町村会議では何が話されてきたか。

圏域ごとのいっせい焼却に変更したのは知事のリーダーシップで動いたと見せかけるための知事選対策、そして住民の合意抜きでの強行を市町村や事務組合に強要するためだ。

名取・岩沼・亘理・山元地域では焼却灰の処分場が満杯で民間に依頼し、他県に持ち込まれているという大きな問題が噴出している。

このいっせい焼却問題は民主主義を守ろうとすれば、住民の声に真摯に向き合えば、焼却を始める日は永遠に来ない。

農家のみなさんや多くの県民に放射性廃棄物を燃やすことは新たな被ばくを招く危険な計画であること、厳重に保管して放射能の減衰期を待つこと(保管庫はパイプハウスなら1か所400万円、宮城県は約800か所に汚染廃棄物が保管、仮に100か所に集約しても約40億円でできる)、

特措法を見直し、事故を起こした東電と国に責任を果たさせること(事故処理 や廃炉の費用のために東電は破たん処理すべきだった。大銀行の事業資金融資、税金の莫大な投入、電力料金の値上げなどの問題がある)を知らせることが求められている。

また、農水省の新しい予算措置で廃棄物の保管や移動に補助が出る仕組みができた。

それも活用し、農家のみなさんの負担軽減に取り組むことも重要だ。

最後にこの問題は多くの県民が手をつなぐ運動であり、10月の知事選で大きな争点にする必要がある。

力を合わせてこの計画を止めさせよう」と述べました。

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  • 2017.10.18 Wednesday
  • -
  • 22:16
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